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*僕らがカレーを食べれる日はいつかを考える

20090805 214618
衆議院選挙が月末にあるけど、真剣にマニフェストを読み
支持政党、支持候補者を選んだ人っている?

自民、民主の俗に言うマニフェストは以下。

自民要約 http://www.jimin.jp/sen_syu45/seisaku/pdf/2009_yakusoku_a.pdf
自民詳細 http://www.jimin.jp/sen_syu45/seisaku/pdf/2009_bank.pdf

民主要約 http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf
民主詳細 http://www.dpj.or.jp/policy/manifesto/seisaku2009/index.html

若者の政治離れが激しい等と言われる *0 が、若年層にとってこれらの情報から
どれが自分に有益かを判断する時間など到底ないのが現実でしょ。

それにこれらを処理するコストが投票による政治の変化によるリターンに
見合うとは到底思えない。

その点、橋本さんの支持政党の表明はちょっと面白かった(残念ながら過去形だが)。
もし、地域や世代や業種ごとのリーダーが要約して、この政党を支持すると言えば、
かなりの低コストで皆が政治に参加できる。


ただ、それでも政治への意識は低いままかもしれない。
何故なら今の政治体系では多くの人にとっては
カレー味のウンコかウンコ味のカレーかを選べるだけで、
カレー味のカレーは選べないから *1

だから、真剣に政治を考えるだけ無駄だ。あほらしいという発想に至るのが自然だ。
それを若い世代は無意識に悟っている。

もし本当に、本当に真剣に考えるなら今の前時代的なシステムを壊して
作りなおす発想に至らざるを得ないと思うが、どうですかね。


ソフト屋的には、法律も一種のコード *2 だと思うので、
subversion+bugzillaみたいなもので管理しなきゃだめだと思っている。
誰が起案して、誰と誰が発言して、どういった採決に至ったかの履歴を全て残し、
成功の名誉と失敗の責任を明確にすべき。

また、時代遅れな数々の法律やバグとしか思えない無数の行政を駆逐するには、
そのユーザである国民自身がパッチを作り、議論し、賛同を得て、修正する
オープンなシステムが不可欠だ。

国民自身が興味のあるbug(案件)に直接関わるから、議員は要らない。
ただ、全てのbugに目を通すのは無理だから、結局は
社会保障に関してはこの人を信頼しよう、といった委任の仕組みは必要だろう。
委任の際に年間500円程度の委任料を払うことを義務付ければ、
自然発生的に議員的職業が生まれ、政治を本業にすることも出来る *3

となると問題は匿名性だ。責任のある運営をするためには当然全て実名なのだが、
採決だけは匿名で投票する必要があるかもしれない。
それか採決は実名だが、匿名で委任できるようにする。

では立法は良いとして行政はどうするか。
bugの採決の際に行政なり民間がコストを算出して入札という形になるだろう。
といっても民間にできることは限られているので、結局は官に丸投げか。
採決の前に官僚がreviewerとして参加して、施行までの準備期間や初期コスト、
ランニングコストを大雑把に見積もり、増減税額を示す。

うーん、それじゃあ官僚が過労死するか。。
彼らの能力にも限界があるから、賛成票-反対票が大きい順など
優先順位を付けて処理していくしかないね。

それから、法曹界の対応が難しい。
今までより目まぐるしく法律に変更が加わる可能性があるから、
にわかに判例ベースでお茶を濁すことも出来ない。
陪審員制度を発展させて、集合知を利用する等対策が要るだろう。
それでも運用が難しいなら、年に一度タグを打って1年間それを使った方が安定してよいかもしれない。

現状も例えば裁判中に刑法が変わったりすることは有り得るけど、そのときは
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410666109?fr=rcmd_chie_detail
のように軽いものが適用されるらしい。

外交とかオープンにすると国民にとっても結局不利益なものは
結局おおまかな方針だけbugで議論して、後からは外務省のプライベートなbugに変更して
彼らを信頼して任せる他ないだろう。
ただ、それでも内部のbugは数年後開示するといった条件付で、プライベートに移行させる必要はある。

しかし最大の問題は官僚が強すぎるんだよな、このシステムだと。
大きな官ではなく、取替えの効く小さな民の集まりで官が構成できれば理想なんだが。

外交も厳しいかもしれない。国家元首の権力も相対的にかなり小さくなるから、
他国に軽んじられて国益を損ねる可能性も高い。
権力の集中がなければ力強い外交はできない。


とまあ、駄文を書くくらいの余裕が最近出てきた。
ここんとこ平日は25時帰りが当たり前やったからなあ。
今日なんか定時で上がってブラブラ大崎から大井町、大森、池上、蓮沼と歩いて
帰ってきたよ。
で、帰りにアツイ古本屋を発見して100円*7冊を購入。
ということで、大山康晴著 将棋は歩で勝て を読みつつ寝ます。

http://snow.freespace.jp/rocky-and-hopper/Kisho-Michelin/ikeda-shoten/shogi-ha-fu-de-kate.htm
発行1968年かあ。
*0 : 言われるというか投票率が低いから事実そう
*1 : 今の政党がダメというより、個々に議論すべき多くのatomicな直交した政策を一緒くたにした状態で2元論的にしか議論できないのが問題と思っている。2択しかないってどんだけ低レベルな政治なんだよ。政治は退化しているとしか思えない。え?社民党?幸福実現党?あれはウンコ味のウンコだから!
*2 : 一種の関数型言語かな
*3 : 10万票集まれば年収5000万だ。ちゃんとした政治家なら余裕でそれくらい集めれるだろう