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*電王戦第五局まとめ

将棋 20130421 225810
電王戦終わる。 - 渡辺明ブログ
渡辺明竜王のブログ。
△GPSの△75歩▲同歩△84銀はこの形では新手法の仕掛けですか、これで決定的に悪くならないのならば新定跡誕生です。

サトシンの将棋と私生活50-50日記 第2回電王戦終了
5局目のGPSは強かった。それまでの1~4局目とは明らかに違って感じた。実際ボンクラーズとの評価関数では食い違っているところが多々あったみたいだけど、結局はGPSは圧倒的に正しかった。
第二局で歴史上初めてコンピュータに負けた現役棋士佐藤慎一氏です。
壮絶な戦いでした。僕はたまたまこの第二局を見たことで、何年かぶりに将棋に強烈な興味を持つと同時にこの棋士のファンになりました。

電王戦について - Pythonに萌えているか - Is Python Burning?
コンピュータが定跡を作るということはつまり、苦手とされてきた序中盤でも最善手(か、それに近い素晴らしい手)を指すことができるということであり、それはわたしにとって尋常ならざる衝撃でした。

将棋観戦記 将棋の進化の可能性&電王戦最終局の類似将棋が!(しかも塚田泰明vs田中寅彦)
序盤は一本勝ちを狙うような将棋も以前有りましたが、柔道の進化に凄く似てるなと思うのですが、一本勝ち、投げでの勝ちというのはある意味両者の合意のもとに行われている面があるんですよね。極論すると。
コンピュータという黒船によって、まだまだ将棋という競技は進化するのかも。

紹介された今回の第5局との類似が、第四戦で涙の持将棋となった塚田氏と第五戦のゲストの田中寅彦氏の30年前の戦い。偶然とはいえ、何かの因縁を感じさせずにはいられません。
柿木将棋盤 38985 塚田泰明 vs 田中寅彦 1982-09-17 全日プロ

第2回電王戦(私なりのまとめ): ヘボ棋士奮闘記
相矢倉という展開について「三浦八段が得意としている戦形で破れた」とする表現をよく目にするが、まあ、それは確かにそうなんだけど、大量の棋譜から評価関数をつくっているGPS将棋から見れば、そういう三浦八段の経験を含めて学習しているわけで、むしろ「棋譜の学習」という観点からだけ見れば、GPS将棋の方が相矢倉の戦形についてはより学習していた可能性が高く、あまり意味のない表現だと思う。定跡通りの進行だと、GPS将棋レベルの強さになると、むしろ棋士の方が不利になる、つまり、ソフトの学習の成果がそのまま生きてくる、そんな感じなのではないかという気がした。

棋士はカワイイ! : 第2回電王戦を終えて
三浦八段がどこが悪かったのかわからないと言ったのは驚きですね。
将棋には400年以上に及ぶ歴史があり、
様々な発見があり、格言として後世に残ってきました。
例えば攻めは飛角銀桂、4枚の攻めは切れないといった格言がありますが、
電王戦ではコンピュータが薄い攻めを決行することが多かったです。

将棋電王戦第5局が10倍おもしろくなるかもしれない対局者紹介 三浦弘行八段 VS GPS将棋 | はげあたま.org
三浦八段の棋風としては、深く緻密な研究で選択肢の少ない局地戦に持っていって、あとは持ち前の終盤力で一気に勝ちきる印象(是非、梅田望夫の『羽生善治と現代』を読んで欲しいのですが、Kindle版無いからもう遅いか!!!?)なのですが、選択肢の少ない局面で間違えないのはコンピュータ将棋の特徴でもあります。それ以前にコンピュータ側が積極的に定跡を外してくる流れもできてますので、そこをどう対処してくるのかが見物ですね。
まだ、第五局の感想は上がっていないのですが、事前の紹介だけでも大変参考になります。

GPSの棋譜が面白いです。
世界コンピュータ将棋選手権2012 決勝リーグ TeamGPS vs Shueso
持ち時間25分の将棋でこの鋭い攻め。無理攻めにしか見えないんですが、大駒を捌いて寄せ切るGPS。ハム将棋レベルの僕には魔法のような攻めに見えます。

第三局の将棋電王戦 第3局でツツカナの指した△6六銀についても目から鱗。僕のような素人にはコンピュータがおかしくなったのか?と思いましたが、そうかツツカナにはもう自玉の詰みが見えていたのか。恐ろしいですね。

Open ブログ: ◆ 将棋電王戦 第5局
 一言でいえば、三浦八段の敗因は、こうだ。
 「敵を甘く見ていたこと」
 敵が完璧な攻撃をするとは思わず、人間並みだと思って、「自分よりは馬鹿だろう」と思っていた。しかし、そうではなかった。攻め合いに関する限り、コンピュータは人間を上回るのである。
 このことを理解できないで、攻め合いの将棋をする限り、人間側が勝てるはずがないのだ。

三浦-GPS戦: A級リーグ指し手1号
つまり一言でいうと、去年のボンクラーズ~米長戦と同じパターン、ということですね。第4局のPuella α~塚田戦とも、(結果は違いましたが)共通する部分があると思います。

電王戦第5局: 遠山雄亮のファニースペース
相矢倉からGPS将棋がやや無理気味な攻めを敢行。
この日の三浦八段はプレッシャーからか精彩を欠いていたように思います。
その攻めを中途半端に受け止めにいき、粘りもなく土俵を割る形となりました。
第1局と似た形で、今度は人間側に悪い目が出た格好です。

いろいろと思うところはありますが、将棋というゲームにとってこの電王戦は大きなプラスだったと思います。ファンは相当増えたと思います。ただ、トッププロが敗れてしまった将棋連盟としては今までのプロ棋士=最強という前提が崩れてしまったわけで、これからの戦略が正念場となりそうです。
それを待たずとも、名人戦よりコンピュータ将棋選手権が注目される時代がすぐ来るのかもしれません。