前回 からの続き。
我が家に来た二匹の仔猫たち。最初の一週間は誰かが家にいるときはリビングで放し飼い、誰も居ない時はケージに閉じ込めていました。慣れないうちに怪我とかしたら危ないので、その方が良いようです。名古屋の生家でも留守中はケージに入れられていたそうです。2ヶ月はそんなもんか。
その代わり、ケージから出ると大はしゃぎ!
椅子の脚の影から獲物を狙うノエたん(雌)。
なんとなく逆光がかっこいいシエたん(雄)。なんでか知らないけど、可愛い物は「たん」付けになりますね。日本語の不思議です。
背伸びするノエたん。ってあれ、爪とぎはアカンで!!!
1週間も飼えば分かりますが、猫にも性格があるようです。
シエルは人懐っこく子供っぽい性格です。すぐ擦り寄ってきて、撫ででやるとぐてーん、と腹を見せます。人の言うことを聞き、そこまで悪さをしません。人間への依存度が高い、犬っぽい性格です。餌への執着心は尋常ではなく、よくノエルの餌まで食べてしまいます。
対してノエルは人にあまり懐きません。人の言うことは無視して我が道を行きます。冒険心が強く、大体未踏の地に最初に踏み入れ悪さをするのはノエルです。抱っこしようとしても激しく抵抗します。とはいえ、眠い時は別。擦り寄って来て膝の上で前脚を踏み踏みして甘えます。これは母親の乳を探す行動らしく、相当甘えている証拠らしいです。この仕草はシエルはしませんので、本当はノエルの方が甘えん坊なのかもしれません。完全にツンデレやないか!
二匹は仲良しでいつも二匹で遊んで毛づくろいして一緒に寝ています。ただ毛づくろいはノエルがシエルにしてあげている方が断然多く、ノエルが面倒見の良いお姉さんでシエルがワガママな弟という感じです。
ではここで食事の様子を観てみましょう。
彼らは餌の準備を始める兆候を見つけると、ものすごい勢いで人間にまとわりつき、ニャーニャー鳴きだし飛び跳ねます。ただこの兆候の検出精度はかなり低く、単に冷蔵庫にお茶を取りに行ったのを餌やりの準備と勘違いすることなどはしょっちゅうです。その度に切ない鳴き声を無視しなければいけないので辛いですね。というかいい加減学習してくれ…
このときの彼らの必死さはなかなか人間界では見られないレベルです。我々もこれくらい必死に物事を成さねばならないのだ、と猫に教えられるくらい脇目もふらず全力です。ほんと、凄い顔になってるから君!!
シエル「ニ゛ャーーー!!!(マジでさっさと餌だせやーーー!!)」
ノエル(シエルが頑張ってるから、わたしは鳴かなくていいや)
無事餌が配給されると一心不乱に食べます。実家で犬を飼ってた時も餌に対する喜びようと早食いは凄かったですが、正直猫も同じですな。ちなみに食べるスピードはシエルの方が3割増しくらいで速いです。
しかしそうやって食べている最中も彼らの中には色々な感情が芽生えているようです。ほら、シエルがチラッとノエルの餌を見ています。
シエル (あれ?そっちの方が多くない??)
※計量して完全に同じです。ただシエルの食べるスピードが早過ぎるだけです。
シエル 「お前のものは俺のモノーーーー!!」
ノエル 「え~~ちょっと私の餌を勝手に食べないでよ~~」
シエル (もぐもぐ)
ノエル (え、何?全部食べちゃう気?)
ノエル 「何よ!食べさせなさいったら!!」
シエル (もぐもぐ。ぼくが全部食べちゃうよ、お腹へってるんだ)
ノエル (なんつー自分勝手!)
ノエル 「諦めたわ…わたしあなたの残り物を食べるから」
シエル (無視してもぐもぐ)
こうして皿交換をたまに強要されるノエたん。それでもケンカしないところはノエルがえらい!ということでこの時点ではノエル派の僕なのでした。