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*猫とベランダ、そして去勢

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最近猫ブログとしての役割を果たしておりませんでしたが、猫は順調に成長しています。扉を開けれるようになったり、名前を呼ぶと「ウル゛ル゛ル゛ル゛ーーーニャーーー」と返事をしたり、知能面でも成長が見られます。そのうち日本語喋らないかな。

そんな猫さんですが、最近のお気に入りはベランダです。家猫なので外の空気が吸える唯一の場所、ベランダ。そこに昼夜構わず出たがります。

じゃあ、しばらく外で遊んでなさい。

とベランダに出して気づくと

…!?



!?

あかんがな!手すりに登ってるがな!
危ない!と言っても聞くわけもなく、どうしようもないし、誤って落ちても骨が折れるくらいで死ぬことはないから、まあいいか。ということで手摺歩きは容認することになりました。

ちなみに子供の頃も実家で猫を外で飼っていたのですが、妹曰く「お兄ちゃん、猫を2階のベランダから放り投げて遊んでいたよね」とのことなので、落ちても(下が土だったら)死なないでしょう。というか、子供の頃ってひどいことしてるよね…全く記憶ないんだけど。

やはり猫は高いところが好きなようで、手摺からの眺めが最高に楽しいようです。


いつの間にか男らしい表情になってきたシエルさん。キリッという感じです。


遠い目をするシエルさん


ノエルさんは反対側で黄昏れています。


そこへシエルが遊びに来ました。
シエル「遊ぼうぜ!」
ノエル「来なくていいから!」


二人仲良く…と思いきや、


ノエルさん、すぐ降りました。



さて、男らしくなってきたシエルですが、それはつまり生殖活動にも興味が出てきたということです。今年に入ってからの男らしくなったシエルの行動を以下に列挙します。

  • ちんちんを唐突に出す
  • ちんちんを唐突に出して舐めだす
  • ちんちんを唐突に出してノエルの首根っこに噛み付き、マウンティングをする
  • 上記に加え、腰をふる
  • ノエルのお尻の匂いを嗅ぐ
  • ノエルのお尻を舐める
  • 甘えるときもあるものの、みんなと距離をおいたところで孤独に佇むことがある

完全にへんた…いや、思春期の男の子で!

これが正常なオスとなりつつあるシエルさん(生後6ヶ月)なのです。人間が日常生活でこれをやったら完全に変態というか犯罪ですが、猫ではこれが普通のようです。いや、人間だけがおかしくて、他の生物にとってはこういった行為が日常生活と言えるのかもしれません。なお、マウンティングの写真は撮るのが難しかったので、しょっちゅうやっているお尻の匂い嗅ぎの証拠写真2枚を以下に提示します。

何気ない歩行中にもお尻に突進。嫌がるノエルさん。


ノエルのトイレの直後にもお尻に突進。何がそこまで彼を駆り立てるのか…


ちなみにお尻を嗅いだ後は一瞬クサッという顔をするのですが、その後満足そうな顔をするそうです(嫁談)。

発情はメスの方が早いらしく避妊のほうが通常は先になるようですが、ノエルシエルに関してはシエルの発育がかなり良いため、シエルを去勢することにしました。

僕としては去勢はなんとも可哀想というか、虐待みたいなものだと思います。ですが、放置していると猫はバカなので兄弟でも平気で子供を作ってしまい、流産死産あるいは虚弱な子が生まれ、ノエルシエル共に不幸になるのは目に見えています。かといって、去勢せずに猫を野生本来の世界に独り立ちさせる気も、他に猫を飼ってきて家を猫屋敷にするつもりもありません。ということで、人間のエゴで去勢することは避けられないのであります。

ということで、
「君は再来週去勢するんだよかわいそうに」
「シエさん、きんたま立派になってきたのに、来週取られちゃんだね、可哀想に」
と声を掛けていたら、手術当日、シエルは自分が今日酷い目にあることを自覚しているのか、妙によそよそしく振る舞いだしました。

猫は言葉は分からないが空気を読む能力は凄いと聞きます。何かしら危険を予知しているのかもしれません。ノエルは平常そのままなのに、いつもは人懐こいシエルが何やら人を避ける動きをしています。

しかしながら、人間の力の前に猫は無力。敢え無く捕まり病院へ連れて行かれました。

病院の待合で目を見開いて警戒するシエルさん。震えていました。


獣医さんの前で、まな板の鯉のシエルさん。ふてくされているような、諦めの表情。


検分されるシエルさん。玉が見えます。見納めです。


抱かれるも不服そうな顔のシエルさん。


ケースに詰められ、不審そうな目をするシエルさん。


ケースに詰められ、助けてくれ、と目で訴えるシエルさん。


さて、手術は一泊です。
ノエルはノエルで家で一匹になってしまい、最初の3時間ほどはニャーニャー鳴きながらシエルを探していました。猫は1匹で飼っても大丈夫と言いますが、やはり2匹で暮らしていた猫からすれば1匹では寂しいのでしょう。

シエルは果たして無事帰ってこれるでしょうか。
(去勢を失敗することは通常ありえないと思いますが、世の中何があるか分からないからね)