サラリーマンに未来予測をさせてはいけない。
もし彼らに未来を正しく予測する能力があれば、会社に来る必要のないほど株や先物等の投資で大儲けしているか、起業しているはずである。つまり、サラリーマンは未来を予測できないからサラリーマンをやっているのであり、サラリーマンとは未来を予測できないことを暗に自負する人たちなのである。
特に、落ち目の会社のサラリーマンなどは自分の就職する会社の未来すら予測できなかったのであるから、未来予測の不正確さに関しては品質保証付きの人たちであり、彼らが真剣に将来を予測するなど滑稽さを通り越して、シュールですらある。
そもそも、一般サラリーマンは世の中に重大な影響を与えるような情報を持っているわけでもなく、公知の情報をベースに議論するのだから誰しも同じような予測しかできないわけである。つまり、最初からナントカ総研のトレンド予測でも読んでおけばいいのである。
では彼らは何をすればよいのだろうか。
それは予測ではなく、自分たちが理想と定めた未来を実現するための研究開発である。それが結果的に最善の予測であり、そのためには単なる予測に使っている時間などないはずなのだ。
と、なんとなく適当なことを書いてみましたが、言いたいことは アラン・ケイ の名言と同じです。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」
まあ、けどあれだなー、人間も若い頃は根拠もなく「あれやりたい、こうなりたい!」というビジョンというか欲の塊なのだけど、歳を食うと「10年後はこうなってるかなー」とか未来を現状の線形予測で考えちゃうからツマらなくなってくるよね。企業も生まれた頃は、「ああしたい、こうしたい」という後先考えない欲の塊だったのが、成長して大きくなると「さぁてどう現状維持しますかね、周りをみて下手打たないようにしないと」ってな感じで老成しちゃうのかもですね。だから予測重視になる、と。ただ、人と違って企業は若返ることも出来るはずなのが救いですが。