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*小布施、善光寺に行ってきた

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本当は泊まりで行こうと嫁が計画していたのだけど、初動が遅かったため既に良い宿が取れないことが判明し、日帰り旅行に。

そして前日の夜に長野県北部で震度6弱!こっちでも少し揺れたね。もし宿がとれていたら危なかったのかもしれない。行けるか心配だったが、朝新幹線が動いていたので出発。

上野発の長野新幹線で長野へ

今年導入されたE7系のあさまで長野へ。


カッコいい!


旧型のE2系とE7系が並ぶ。


軽井沢あたりで殆どの乗客が降りてしまい、車両が貸し切り状態に。朝6時台発だからこんなもんかかもしれないけど、大丈夫か長野。(ちなみに帰りは電車が凄く混んでました)


9時前に長野駅に着きました。


長野市街。まだ日曜の早朝、街は半分眠っています。長野駅は駅全体を改修中の模様。
地震の影響は特に感じられませんでした。

長野電鉄で小布施へ

長野電鉄で小布施へ。
ホームは地下にあります。


特急列車がなんかNEXぽいと思ったら、実際にJR東からNEXの車両を譲り受けたものらしい。

小布施

小布施 という町はなかなか面白い。なんの観光資源もなく、主力産業である林檎も輸入自由化で大打撃を受け、過疎化が止まらない小さな農村が長野を代表する観光地の一つに成長したのだ。

何の変哲もない町から年間120万人が訪れる町へ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37271

長野から近い地の利を活かし住宅供給公社を作り、その余剰金で北斎館を建設。住民が主体となり町並みを修正していき、徐々に小京都のような観光資源を得た。



視察報告 <小布施・栗と北斎と花のまち>
http://www.yokanet.com/4.yokahitonet/pdf/yokahito2/yokahito2-1-34.pdf

この視察報告はなかなか興味深い。観光地作りは選挙と似ているという。最初から全国で人気もあり人柄も良かったりすれば、いきなり国会議員にもなれる。また、物凄くお金を使えば元から何も才能が無くても全国区になれる。これを観光に当てはめると、前者は絶景や名湯が初めからあるパターンで、後者は東京ディズニーランドのように何もないところに大量の資本を投下して観光地にしてしまうパターン。

さて小布施には絶景も名湯も無い。金もなければ投資してくれる人も居ない。あるとすれば林檎や栗の産地だが、それも長野全体からみれば特別ではないだろう。しかし国会議員になる方法はまだある。それは初めは市議会員、そして県議会議員、そして代議士と地盤を広げながら徐々にのし上がっていく方法だ。その場合、政治家と地域は強固な信頼関係・共闘関係を持つわけだが、観光地においてもそういったのし上がり型は地域の強力な結束によって成り立っているようだ。

成長の種は北斎館だが、住民や地場産業が協力しあい町の景観を創りあげることは、相当な結束がないと難しいだろう。皆で協力すればより大きな利益を得ることができる可能性があるが、個人や一企業の利益だけを考えるなら安い建材を使えばいいのだからね。囚人のジレンマのような難しさが在る。

しかしヨーロッパでは当たり前にそういった景観の保全や協調ができてきるのに、なぜ日本は出来ないのだろう。

小布施のまちづくり
http://www.mlit.go.jp/common/001058330.pdf



ただ、ちょっと裏に入ると田舎の原型が残ってます。そこがまた良い。


小布施の食事

朝日屋でそばを食べた。無性に山菜そばが食べたかったけど、ザルで食べるべきだったか。大盛りにしなくても満足な量です。オススメです。

栗のアイスやら、蔵部というお店で日本酒を飲んだり。

善光寺

日本で仏教の宗派が分かれる前から在ったため、無宗派だという善光寺。前日に大地震があったものの平常運転、人も多く賑わってて安心。


真っ暗闇を手探りで進んで秘仏の錠を触りにいく戒壇巡りは予想以上に面白かった。

地震で灯籠が多数倒壊

ただ、灯籠が多数倒壊してた。これはやばい。

紅葉

紅葉が綺麗でした。

長野電鉄 善光寺下駅

個人的にツボだったのは、善光寺下駅。地下にあるのだけど、なんというか生きた化石ならぬ生きた廃墟感が凄い。

地上から降りるところはまだいい。


改札へ向かう道、既に廃墟臭がする。微妙な薄暗さ。
ちなみに改札には人がおらず、いや正確にはいるんだろうけど、切符を切ることもなく、回収することもなくほぼ無人駅状態。そして客も自分たち以外にいない。


ホームに降りようとする階段、一段と暗さが増す。


ホームに降り立つ。あのね、反対側の端が暗すぎて見えないんですが?ホームが闇に溶け込んでる。そして人がいない。ひと気が無い。


謎の水場。


なんでホームの端がこんなに暗いんだ?と思い端まで行ったら、蛍光灯が切れている。そしてその先には階段があるが(分かりにくいけど写真右側)、その先も真っ暗。これは戒壇巡りですか?これを登る勇気は無かった。


暗がりのホームの端から撮る。なんだろうこの幻想的な雰囲気。



この謎の階段を詳しく調べている人がいました。確かに非常口のランプは点いてた。

長野電鉄の地下駅非常口
http://blogs.yahoo.co.jp/l53_fmkr/23414919.html

あとは軽井沢に寄ったり。日帰りだったけど、かなり満足な旅でした。