女子高生で宇宙船を飛ばすようなマトモなSFって書けるのか?と思いきや、読みやすさはライトでも中身は十分にハードで、一気に読了。
特に前半の話のページあたりのストーリーの濃さに驚いた。普通ならこの話を引き伸ばして1冊にするんでは?
さてこの話では水星がキーなのだけど、この水星がなかなか面白いことに今気づいた。
- 太陽に近い軌道のため、地球からは観測が難しいにも係わらず、実は紀元前から観測できていた。それどころか古代ギリシャ等(BC700)では水星が太陽の周りを周回していることも分かっていた。(それに引き換え中世ヨーロッパってダメすぎる)
- ニュートン力学では説明の付かなかった近日点移動の誤差が相対性理論でぴったり説明できてしまい、相対性理論の正しさを知らしめるきっかけになった。この辺りを調べているだけでもお腹いっぱいになれる。
- 相対論が一つの謎を完全に解いてしまった話。 http:/
/ homepage2. nifty. com/ eman/ relativity/ mercury. html - シュヴァルツシルトの解 を使った惑星運動の解析 http:/
/ members3. jcom. home. ne. jp/ nososnd/ grel/ peri. pdf
- 相対論が一つの謎を完全に解いてしまった話。 http:/
- 自転が遅いのに何故か強い磁場がある
たまたま図書館に行った時に借りたこの本が、太陽系の惑星の謎やら探索の歴史やら政治的な闘争が書かれていて意外に良書。
関連でNASA JPLに行った人の話が興味深い。
"技術志向"がNASAで通用しない理由
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あと太陽の簒奪者も含め、SFによく出てくるソーラーセイルも調べると結構面白い。
太陽の光を受けて航行する宇宙ヨット
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米NPOのソーラーセイル実験機、CSVファイルが32MBを超えたため打ち上げから2日でフリーズ
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最近は宇宙に行く機械もLilnuxベースなのか!
光の圧力[輻射圧]
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光は重さってないから、圧力も何もないんでは?と思ったら、光は電磁波だから、それが電子にぶつかると力が発生するってことらしい。
良書とは一冊読んだだけで様々な方向に興味を拡張される本なんだろうね。