イラストで徹底理解する エピジェネティクスキーワード事典〜分子機構から疾患・解析技術まで
これはなかなか良かった。エピジェネティクスに関してのヒストンのメチル化などの基礎から、生殖活動や老化等の生命現象、遺伝、iPS細胞等のリプログラミング、アレルギーから癌・精神病までの疾患など。生命・人間に関わるあらゆるところに関わっているエピジェネティクスの面白さが分かる。
例えばアレルギー体質は、Th2細胞とTh1細胞のバランスで決まるらしいけど、それは乳幼児期にエンドトキシンに晒されるかどうかで決まるという学説がある。要はある程度不衛生である必要があるらしいんだけど、そういった調節機構もエピジェネティクスを介していると言われている。確かに細胞分裂して引き継げる書き換え可能な記憶はエピジェネティクスのみ(DNAは書き換えできない)ので、言われてみればそりゃそうだろうという感じもするけど。
また、二重化されて修復機能もあるDNAそのものと違い、DNAやヒストンのメチル化などは破壊されやすい。例えば、タバコが癌を誘発するのも遺伝子の変異の誘導もあるが、DNAのメチル化異常も要因として大きいらしい。
カラー図説 タンパク質の構造と機能 ゲノム時代のアプローチ
タンパク質がどう作られるか、どんな構造を持つのか、どんな役割を持つのか、等が綺麗な図で説明されてて見てるだけで楽しい。と言いたいところだけど、内容は結構難しい。やっぱ暗号みたいな固有名詞が多いし、前提知識が必要。とはいえ、タンパク質のあまりに高度で洗練された機能にびっくりする。
例えば、タンパク質の役割の一つが触媒で、その機能を持つタンパク質を酵素と呼ぶ。例えば、肉を食べたときそのタンパク質を人間が吸収できるアミノ酸にまでバラバラに加水分解するのも酵素。炭水化物を単糖に分解するのも酵素。生物の持つ酵素の触媒効果は恐るべき性能を持っていて、例えばOMPデカルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)は反応速度を10^17倍にまで高めるらしい。
長年、生化学者は酵素は何か未知の仕組みを持っているに違いないと思ったら、酵素も単なるタンパク質だった。つまり、アミノ酸が一列に結合して、共有結合や水素結合、塩橋、ファンデルワールス力等で一意に三次元に折りたたまれ構造が決定した高分子。その配置・折り畳まれ方が絶妙で圧倒的な触媒能を手に入れていたという。生命40億年の歴史、恐るべし。
他にもタンパク質はスイッチになったり構造物としての役割を持っていたりする。一つの細胞の中は実はごちゃ混ぜになっているわけではなく、区画が決められていてタンパク質のレールが敷かれ、そこをタンパク質の分子モーターが動き回っているのだという。
触媒入門-光触媒をわかるための触媒化学の基礎知識-
筋収縮のエネルギー変換機構を解明
http://www.jst.go.jp/topics/20070723
エネルギー的に低くなる方向に変化させる酵素は分かるけど、どうやって筋肉は動いているんだろう、と思って調べたけど専門的すぎて難しい。詳しいことはここ数年分かってきたってことか。
ミオシン
http://pdbj.org/mom/18
図解が多くてさっきよりだいぶ分かりやすい。理屈は分からないけど、ざっくり言うとATPでリン酸化して曲がったアームがリン酸が外れるときに真っ直ぐになるので、その動力を使っている?のかな。
より洗練されたマッスル、骨格筋の話 パートI
http://blogs.yahoo.co.jp/yuyamichidori/9582745.html
ライトな説明。なぜかコナン。
エネルギー的に低くなる方向に変化させる酵素は分かるけど、どうやって筋肉は動いているんだろう、と思って調べたけど専門的すぎて難しい。詳しいことはここ数年分かってきたってことか。
ミオシン
http:/
図解が多くてさっきよりだいぶ分かりやすい。理屈は分からないけど、ざっくり言うとATPでリン酸化して曲がったアームがリン酸が外れるときに真っ直ぐになるので、その動力を使っている?のかな。
より洗練されたマッスル、骨格筋の話 パートI
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ライトな説明。なぜかコナン。