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*猫、実家に帰る

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年末に帰省するときに、 猫の実家 にもお邪魔することになりました。
猫ちゃん、親猫と兄弟猫と久々、と言っても1ヶ月半ぶりの再会です!
僕らも猫を譲ってくださった嫁の後輩の親戚の方と会うのは楽しみです。

さて、感動の再会となるのか、どうなるのか。
ということで僕の実家に帰ってから、いつものキャリーバッグに詰め込んで名古屋の猫の実家へ。

無事到着し、生まれ育った家のリビングにキャリーバッグを置いて開放!
僕らの予想だと猫ちゃんたちは
「あれ?ここは??あー!?生まれ育ったうちだ!!父ちゃん母ちゃん!!(涙)」
と、なるはずだったのですが、様子を見ると完全に実家の事を忘れています。

オス猫のシエルがバッグからゆっくりと出て、訝しげな表情でそろりそろりとバッグの周りを徘徊します。


それを久々の再会となる兄弟猫タラちゃんが警戒しつつ注視しています。


メス猫のノエルは完全に警戒してバッグからそもそも出てきません。それどころか近づいたタラちゃんに向かって物凄い唸り声を上げました。母猫も警戒して距離を取っています。



これはまずい、どうみても一触即発の事態です。シエさんだけはバカなのでリビングを散歩しだしましたが、他の猫達はお互いの動きに目を見張って威嚇をして、いつでもスクランブル発進できる構えです。

うちの猫は家も親も兄弟も忘れてしまっているし、向こうの親と兄弟もこっちのノエルとシエルを忘れているようです。猫は縄張り意識の強い動物です。親子の関係は既に忘れていて、うちの猫ちゃんは縄張りに迷い込んだ闖入者という扱いなのでしょう。

ノエルは完全に怖がっていて、もう嫁の腕の中から出るつもりはなく、他の猫が近づくと猛烈に威嚇する始末。

そんな中シエルだけはバカなのか、自由気ままにそこら中を歩き出しました。トイレで用を足そうと試みたり、水場で水を飲んでみたり。ん?もしかしてシエルだけは実家を覚えていたのかも?平和への一縷の望みが出てきました。

そのシエルが和室を探索していたとき、反対側から母猫がやってきたのです。
目が合う二匹…これは何かが起きるかも?


徐々に、徐々に縮まる二匹の距離。
もしかして、二匹とも何かを思い出したのでしょうか?


至近距離になりました。お互い探るような、警戒するような、張り詰めた空気が漂います。
シエル「も、もしかして、、ママ?」(筆者想像)


その次の瞬間!

母猫「うちのシマで何しとんじゃこのガキがーーー!!!」(筆者想像)
シエル「ニギャーーーー」(筆者想像)
シエル、めっちゃ母親に威嚇されました(涙)


拡大するとこう。ガチですね、これは。殺意がありますよ。


瞬間飛び退くシエル。


その後、ショックのあまり魂が抜けたように空中を見つめるシエルさん。
シエル「母ちゃん…」(筆者想像)


そしてその後シエルは不安になったのか、嫁の腕の中に篭っているノエルに会いに行きます。
シエル「ノエル、母ちゃんが母ちゃんが俺らのこと忘れてるよ!!」
ノエル「シャーーーー!!!」
シエル「ニギャーーーー」

なんと恐怖のあまり錯乱気味のノエルにまで思い切り敵意剥き出しで威嚇されてしまいました。もはや何びと、いや何猫も信じることができないトラウマを受けてしまったシエル、そして一番の仲良しのシエルをも攻撃するようになったノエル、大変な禍根を残した猫帰省となってしまいました。

一体どうすんだこれと思いましたが、さすが猫、帰りの車でノエシエだけになるとすぐにお互いペロペロ毛づくろいし出してすっかり仲直り。

猫じゃない実家に帰ったら、仲良くいつも通り遊びだして一安心。ちなみに南天が物凄いお気に入りのようでした。南天に隠れてカサカサして、南天の実を転がして潰して、と相当楽しいようです。


それで疲れて二匹で熟睡。良かった良かった。猫は「三年の恩を三日で忘れる」という程の薄情ぶりらしく、実際一ヶ月半で親も実家も完全に忘れてしまったわけですが、逆にケンカしたこともすぐ忘れてるところは良いですね。


ということで年始年末の猫の動静でした。